メイドin岡山の逸品たち

タコ

タコ

潮流の速い「瀬戸」に育まれた、旨みの深さと食感のよさが身上のタコ。

写真:倉敷市下津井地区の漁港
写真:干しダコの足部分

「一年のうち、おいしくない時期は
三日だけ」とも言われる味わい。

岡山のタコといえば、岡山県の海岸線の中央部に位置する倉敷市下津井地区で獲れる「下津井ダコ」が全国的に知られています。
その漁場である下津井は、岡山県と香川県との間の狭まった海域。「潮の流れの速いこの海域で育つタコは、潮に流されまいと岩場にしがみつくため足は太く短くなり、身がしまることで味が凝縮される」のだそう。プリプリとした食感と噛むほどに湧き出てくる旨み。その味わいは、「一年のうち、おいしくない時期は三日だけ」とも言われるほどです。

写真:タコを干す風景

風や潮の流れ、海底の起伏までを読み、
工夫を加えた独自の仕掛けで一本釣り。

瀬戸大橋のたもとに連なる、下津井地区の3つの漁港では、大きなタコの足を広げて天日干しにする風景が冬の風物詩。
そのひとつ、第一田之浦吹上漁協では、一本釣りによるタコ漁が行われています。

写真:タコ釣りの仕掛けを持つ漁師さん
写真:タコつぼ

夏場は夜明け前から、冬場は日の出とともに出港し、漁師はそれぞれが得意とする海域に向かいます。1~2本の仕掛けを海に下ろすと、風や潮の流れ、海底の起伏や地質までも読みながら、船を流すのです。代々伝わる、あるいは師匠から教えられた海域なら、海底にどんな岩場や砂地、起伏があるかまでイメージできるとか。
自分の釣り方に合わせてそれぞれに工夫した、仕掛けを手繰りながら船を自在に操る技は、まさに名人芸です。

写真:ゆでたタコ
写真:船の上の作業風景
写真:捕ったタコを運ぶ
写真:タコをつかむ手
写真:タコの刺身タコの刺身
写真:たこ飯たこ飯

下津井の郷土料理「たこ飯」をはじめ、
多彩な料理で楽しめるタコ。

一般的に見受けられるのはボイルしたタコの刺身ですが、下津井地区の漁家では昔から生のタコが刺身で味わわれてきました。
そんな新鮮そのものの生タコや墨と内蔵を抜いてゆでたタコは、さまざまな料理で楽しめます。たとえば、下津井地区の郷土料理「たこ飯」は、米とひと口サイズに切ったゆでダコに、醤油や酒、砂糖などの調味料を合わせて炊き込むだけの手軽なひと品です。ほかにも、天ぷらや唐揚げ、酢の物、おでんなど。

低カロリーなのに旨みが濃いタコで、食卓を彩ってはいかがでしょう。

取材協力:第一田之浦吹上漁協直売所

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