メイドin岡山の逸品たち

焼酎

焼酎

醸す文化と豊かな大地の恵みを活かし、老舗蔵元が挑み続ける岡山らしい焼酎造り。

写真:岡山の河川
写真:お米

岡山の「米・水・技術」を結集。
酒どころならではの伝統ある「焼酎」造り。

豊かな水と良質の米、そして杜氏の技をもって醸されてきた岡山の酒。豊かな土壌が育む恵みを活かし、日本酒とともに多彩な焼酎も醸造されてきました。麦や芋、栗など、数多くの焼酎があるなかで、米づくりが盛んな岡山では「米焼酎」が有名です。
焼酎の中には特有の香りや味わいを持つ種類もありますが、岡山の米焼酎は日本人になじみのある香り、雑味のないスッキリとした味わいが特徴。料理にも合うことから、食中酒として多くの人に愛飲されています。

この地で、本格的な焼酎造りがスタートしたのは、昭和50年頃から。「岡山県工業技術センター」が開発した米粉を原料とした製造技術を、県下の蔵元に普及したことがきっかけでした。

写真:焼酎の蒸留風景

「減圧蒸留」で焼酎のイメージを一新。
岡山の米焼酎が全国から注目を集める銘酒に。

焼酎の蒸留方法は、大きく2つに分類されます。ひとつは、85~95℃の沸点で沸騰させる「常圧蒸留」。古くから行われている伝統的な方法で、原料の特性が生かされ、原料本来の甘みや旨味と香りが楽しめます。
それに対し、45~55℃と低温で蒸留するのが「減圧蒸留」。淡麗でソフトな味わいになり、軽くて飲みやすいものになります。これにより焼酎のイメージが一新したと言われています。

写真:「雄町米」を使った焼酎「雄町米」を使った焼酎
写真:10年以上貯蔵した焼酎10年以上貯蔵した焼酎

ここ岡山でも、蔵人が培ってきた伝統の清酒醸造の技と、「減圧蒸留」という技術を融合した焼酎が誕生。低温でじっくりと発酵させ、米の個性をそのまま蒸留した一本は、洗練された香りと風味が魅力です。

米焼酎の草分け的存在『三光正宗』をはじめ、『室町酒造』では幻の酒米「雄町米」を使った米焼酎を、『宮下酒造』ではシェリー樽で熟成させた米焼酎を、『十八盛酒造』では樫樽で熟成させた米焼酎を、『白菊酒造』では10年以上貯蔵熟成した米焼酎を作るなど、岡山の歴史ある地元の清酒メーカーが趣向を凝らした米焼酎を次々と発表。それぞれ特徴的な岡山らしい焼酎の開発・研究に意欲的に取り組んでいます。

写真:酒造メーカーの看板
写真:酒造メーカーの工場
写真:焼酎造りの作業風景
写真:草分け的存在の米焼酎草分け的存在の米焼酎
写真:「きびみどり」を使った焼酎「きびみどり」を使った焼酎
写真:「きび」を使った焼酎「きび」を使った焼酎
写真:グラスに注いだ焼酎と切り子の瓶

特産品を活かした新タイプの焼酎が、
新たなブームを巻き起こす。

アルコール飲料の消費量が減少する中、味や種類、飲み方のバリエーションの豊富さで、焼酎は根強い人気を博しています。
ここ岡山では近年、地元の特産品を活かした焼酎も数多く登場しています。たとえば、『ヨイキゲン』では、地元特産の白いサツマイモ「きびみどり」を使った焼酎を、『多胡本家酒造場』では、地元特産の黒大豆「作州黒」や岡山銘菓きび団子にも使われる「きび」を原料にした焼酎を製造し、地元で愛飲されるだけでなく、岡山を象徴する贈答品としても注目を集めています。

知れば知るほど、そして飲むほどに奥深い岡山の焼酎。豊かな土壌がもたらす恵みと蔵人の努力の結晶とも言える銘酒は、新たな焼酎ブームとして話題を集めそうです。

取材協力:三光正宗

作っている人を見る

TOP